地震描写に関しまして
恋人でも家族でもない、境遇もバラバラな猫好き男女3人暮らし。
書店で働く40代お一人様女性の灯(あかり)、30代精神科医師の鹿乃子(かのこ)、20代のアパレルショップ勤務の仁(じん)は、みんなの愛猫のミカヅキと仲良く暮らしている。熊本でごく普通の人生を歩んできた灯にとって、人生で一番【普通ではない生活】をしているものの、その生活はとても楽しくて……。
三日月の様に満ちていく途中の、迷えるオトナ3人と愛おしいネコの共同生活物語。
主演は、昨年芸歴40周年を迎え、さらに勢いにのる安達祐実、熊本県出身で映画やドラマ、舞台など幅広く活躍する倉科カナ、注目の若手俳優の渡邊圭祐が愛おしい3人を繊細に演じる。その他のキャストには小林聡美、山中崇、石川瑠華 など映画界でも高い評価を受ける面々が脇を固める。
脚本・監督は、近年では映画『市子』の脚本を担当するなど、注目の女性監督、上村奈帆が務める。本作が商業映画デビュー作となる。
また、主題歌はHomecomingsが担当し、本作のために書き下ろされた楽曲「Moon Shaped」が作品を優しく包み込む。
「普通ではない生活」をしている今の暮らしが一番好きという灯、「ふたりといる今が一番マトモ」だという仁、他人と暮らすことに抵抗があったものの「今とても安定している」と思っている鹿乃子、3人とネコとの共同生活は、大いに癒され、それぞれの心の拠り所となっていた。
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戸馳 灯
/安達祐実
戸馳 灯
/安達祐実
書店員の戸馳 灯を演じる。
1981年9月14日生まれ。東京都出身。
2歳からキッズモデルとして活動を始め、94年の日本テレビ系ドラマ「家なき子」で本格的にブレイク。同作品の台詞は、新語・流行語大賞にも選ばれるなど社会現象となる。
以降も幅広い役をこなす実力派俳優として数々のドラマ、映画に出演する他、ファッションブランドのプロデュース等、活動は多岐に渡る。主な作品には、NHKドラマ「大奥」 、映画『花宵道中』(13)などがある。主人公の戸馳灯を演じることになりました!
灯、鹿乃子、仁、バラバラな三人が猫という共通点で繋がって、それぞれが新しい明日を模索していきます。共に時間を過ごすうち、自分らしさ、相手らしさを受け入れて、愛おしい三人らしさを見つけていくのです。ぜひ劇場で、すこし不器用で一生懸命な三人と、かわいい猫たちに癒されてください。 -
三角鹿乃子
/倉科カナ
三角鹿乃子
/倉科カナ
精神科医師の三角鹿乃子を演じる。
1987年12月23日生まれ、熊本県出身。
『ミスマガジン2006』でグランプリを獲得。09年度後期のNHK連続テレビ小説「ウェルかめ」の主演女優に1775人の応募者の中から抜擢。以降ドラマ「mother」「名前をなくした女神」「グレイトギフト」「正直不動産」シリーズなどに出演。また主な映画出演作には『夢売るふたり』(12)、『3月のライオン』前後編(17)、『女たち』(21)がある。また、舞台出演も多く「ライ王のテラス」(宮本亜門演出)、「誰か席に着いて」(倉持裕演出)、「チャイメリカ」(栗山民也演出)があり、最近の出演作に「蜘蛛の巣状」がある。この度、三角鹿乃子を演じさせていただきました。
わたしも熊本出身で、熊本が大好きなので今回のオファーをいただけてなにかのご縁を感じています。
迷えるオトナ3人と愛しいネコたちの共同生活物語、ほっこりと楽しんでいただけたら嬉しいです。 -
波多浦 仁
/渡邊圭祐
波多浦 仁
/渡邊圭祐
アパレルショップ勤務の波多浦仁を演じる。
1993 年 11月 21 日生まれ、宮城県出身。
初めて受けたオーディションで「仮面ライダージオウ」(18)のウォズ役が決まり、俳優デビュー。
その後も、「95」(23)、「あなたの恋人、強奪します。」(23)、大河ドラマ「光る君へ」(23)、日曜劇場「アンチヒーロー」(23)、などに出演。その他、映画出演作に『わたしの幸せな結婚』(22)などがある。2024年10月には映画『八犬伝』が公開。波多浦仁を演じさせていただきました。
すっかり犬派だった私もうっとりしてしまうくらい、とにかく可愛い猫との撮影の日々を過ごしながら、普通とはなにかを考えさせられる作品でした。
心温まる歪な3人とネコの共同生活の物語がたくさんの方の元に届けば嬉しいです。是非ご覧ください。
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長浜一生
/山中 崇
長浜一生
/山中 崇
福岡在住のバツイチ編集者、長浜一生を演じる。
1978年3月18日生まれ、東京都出身。
2006年、映画『松ヶ根乱射事件』で事件の渦中にいる主人公の双子の兄としてクセのある役に好演。2013年にはNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で、ヒロインの実家の洋食屋に入り浸る売れない文士・室井幸斎を演じて当たり役となる。
近年の主な作品に映画『あの頃』(21)、『最後まで行く』(23)、『山女』(23)、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」、NHK大河ドラマ「鎌倉殿13人」などがある。熊本には本屋さんが全然なくて、それでお店始めたんです」撮影の合間にふと入ったちいさなお店で、店主はそう話していました。あたたかな作品がたくさん並んでいました。この作品も、きっとあなたにとってあたたかい、はずです。
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牛丸つぐみ
/石川瑠華
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網田すみ江
/小林聡美
網田すみ江
/小林聡美
灯と鹿乃子が推している小説家、網田すみ江を演じる。
1965年5月24日生まれ、東京都出身。
1979年、『3年B組金八先生』のオーディションに合格し、生徒役でデビュー。
大林宣彦監督の『転校生』(82)で主演に抜擢。同作で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。1988年「やっぱり猫が好き」の三女・きみえ役を演じ、個性派女優として一躍人気者となる。映画『かもめ食堂』(06)など数多くの作品に出演。近年出演作に映画『騙し絵の牙』(21)、『ツユクサ』(22)などがある。網田すみ江を演じさせていただきました。自分らしく生きる道を模索する主人公たちに「生き方は、人の数だけある」と背中を押す、なんだか頼もしい大人でした。この映画がみなさんの背中も押してくれますように。
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脚本・監督:
上村奈帆
脚本・監督:
上村奈帆
1988年生まれ、千葉県出身。日本映画学校(現・日本映画大学)を卒業後、自主制作した初長編監督作品『蒼のざらざら』が第40回城戸賞最終選考にノミネートされる。その後、映画美学校脚本コース(高橋泉クラス)を受講し、修了課題で提出した『ばぁちゃんロード』が第1回映画美学校プロットコンペティションでグランプリ。篠原哲雄監督により映画化され脚本家デビュー。MOOSIC LAB 2018参加作品『書くが、まま』は、観客賞・最優秀主演女優賞(中村守里)を受賞し、全国各地のミニシアターにて公開された。短編映画に『根矢涼香、映画監督になる。』『僕の一番好きだった人』などがある。『市子』(戸田彬弘監督)では脚本を担当した。 TVでは『夫を社会的に抹殺する5つの方法』(season1.2)、『カメラ、はじめてもいいですか?』でメイン監督・脚本を務める。 小学館から発売中の漫画『ザッケン!』では原作を担当している。
ウオズミアミ先生の素敵な原作を、安達祐実さん、倉科カナさん、渡邊圭祐さんが魅力いっぱいに演じて下さいました。 私は、この3人とネコたちの暮らしがとても好きです。思い描いた未来とはちがうけど、思いがけない出会いで満たされていく人生…。 2024年は初監督映画が完成してからちょうど10年。大切な作品と迎えられることを心より嬉しく思います。
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(集英社マーガレットコミックス刊)
原作:
ウオズミアミ
「三日月とネコ」
(集英社マーガレットコミックス刊)
熊本市在住、調理師免許を持つ漫画家。
2022年11月より集英社「ココハナ」にて『冷たくて 柔らか』を連載中。
2019年には、猫好き男女の3人暮らしを描いた『三日月とネコ』(全4巻・集英社)が第1回anan猫マンガ大賞の大賞を受賞。映画化、とても嬉しいです。夢がひとつ叶いました。
「フツウって何だよ」「皆が当たり前にできることができねぇよ」と、幼い頃からずっ…と生きにくさを感じ泣き続けたオトナ(私)が描いた原作が豪華俳優・制作陣に恵まれ映画化となりました。連載中も何度か孤独で泣きましたが逃げずに最後まで描けてよかった。
きっととても素敵な映画になります。公開が楽しみです。
是非、劇場へ足をお運びください…!
Ⓒウオズミアミ/集英社